給与が上がらないのに、なぜ株主還元は増えていくのか。 ~日経新聞から読み込む~

本日の日経新聞にこんな記事がありました。

 

株主還元 5年で2倍に

上場企業の配当と自社株買いを合わせた株主還元は2018年度に15兆円超と最高を更新する見通しだ。5年前の約2倍に膨らむ。(略)その一方で、デジタル時代の競争力を左右する「人への投資」は伸びが鈍く、将来の成長を見据えた戦略的な資金の使い方が課題となる。

日本経済新聞 1月18日朝刊1面

ということでこんな内容です。
紙面には上場企業の株主還元は増加が続いているということで、株主還元の棒グラフがあるのですが年々確実に上昇しているのがわかります。

株主還元が5年で2倍になったということですが、どうですか?その間給与が2倍になりましたか?いやーならないですね。給与を一度上げてしまうと、いざ来年下げようとしても反発を食らい下げにくい状況になります。
ですが、株主還元ももちろん反発は食らうかもしれませんが、下げることができます。
新聞で企業の業績が上がったなんて聞くことがあっても、給与が増えた―なんてニュースはなかなか聞きません。さぁどこにそのお金は還元されているのでしょうか。
それがこの新聞に記載されている株主という投資家にということになります。

また、トマ・ピケティさんの「21世紀の資本」という本でこんなことが言われています。

「r>g」というもの。
これはrが資本のリターン(投資)、gが経済成長率(給与)とします。
となるとこの式があらわすのが、経済成長率をリターンが上回るということ。せっせと働いたとしても投資のリターンのほうが給与より上回るということを示します。

IMFが3~4%で経済成長、資本のリターンは4~6%で成長すると見込んでいます。
仮に100万円ともに準備したとして50年でどれくらい差が出るのか計算してみました。(rが5%、gが3%として計算)

スクリーンショット (229)

50年で2.6倍の差が出てくるのです。複利の効果が出ています。
つまり、投資したものは確実にお金を増やし、さらにお金を増やせるという。お金がお金を呼ぶ状態になります。また、逆に貧乏は貧乏のままになってしまい、貧富の差が確実に広がってしまうのです。

となると、投資をしないという選択はないと考えます。
だってしなければ世の中の利益を享受できないから。お金持ちにならなくとも、いい生活を送るにはせっせと働くだけでなく、投資もしていかなければならないのですね。

 

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